PENTAX LX

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PENTAX LX

LXはローマ数字で60、ペンタックス60周年を記念して発売されたペンタックスマニュアルフォーカス一眼レフのフラグシップモデル。
前期型と後期型があるようで、展示のモデルは前期型。
カメラとしては巻き上げレバー、ダイアル類、レリーズボタンの形状(指皿)がカスタマイズできる(サービスにて)稀有なモデル。
カメラグリップも用意され、既製品のタイプと、ソリッドでユーザーが削ったりして自分専用に加工できるタイプがあった。
専用のモータードライブとワインダーが用意され、どちらでも自動巻き戻しが可能。
当時Mシリーズの時代で、コンパクトなモデルに比べこのLXはやや大きいモデルだったが、
他社のフラグシップモデルに比べたらかなりコンパクト、そして他社のモデルのようにペンタプリズムを内包するファインダー部分を交換できる。
ペンタックスのモデルでそれが可能なものはこのLXに限られる。(35㎜フィルムカメラじゃなければ6×7というものがあるが)
他社のフラグシップモデルと同じく、長きにわたって販売されたが、それほどタマ数は多くないようだ。
また、このカメラは組み立て後にボディシェルの隙間に防水のためにシーリング材が充填される。
ゆえに素人分解すると元の状態に戻せないカメラである。
そしてその技術を持つ技術者がメーカーに存在しないということで修理不可能。
修理業者さんが受け付けているものの、部品がなければ修理不可だそうで。

ペンタックスのカメラはある一定のパターンでの故障が機種ごとにありますが、
LXも含めて電装系の故障が主だと思います。
LXはXより高速がメカシャッター、低速側が電子制御、オート時は全速電子制御で中間速度も出るようです。
いわゆるハイブリッドシャッターです。

同じようなハイブリッドシャッターを持つカメラにキヤノンのNewF-1がありますが、そちらは通常使用時はすべて電子制御。
メカシャッターを使うには電池が切れていてもそのまま使えず、電池ボックスから電池を外さなければなりません。
しかも電子シャッター時のレリーズボタンの押し込みよりも力が必要で指が疲れます。

LXは比較的自然な感じで電子シャッターとの差がわかりにくいです、というかわかりません。(笑)

サイズ比較用にMXと記念撮影しておきましたが、MXはまだ展示していませんでしたね。(汗)

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