Topcor 48mm F2 / L39 Lens 製作

TOPCON PRⅡ Topcor 48mm F2 / L39 Lensマウント加工の仕方

TOPCON PRⅡ、遙か昔に忘れ去られた、レンズシャッター一眼レフのカメラです。

搭載のTopcor 48mm F2は、東京光学のレンズが好きな人には、魅力的なレンズなのです。

以前に一度、M42-αEマウントに加工したのですが、今回は、L39-Nexマウントに加工します。

レンズシャッターカメラは、通常前面の化粧張りを剥がして、止めネジを4本外します。

この機種は、ミラーボックスが一体のために軍艦部を外します。

巻き上げレバーの化粧板を外すと、カニ目ボルトが出てきます。

軍艦部が外れました。

底部のカバーを外します。

シャッターが底部まで貫通していて、機械的操作をします

ミラーボックスユニットを外すと、シャッター軸がボックスを貫通していたのが分かります。

外したミラーボックスにレンズがくっついています。

ミラーボックスを取り除くと、レンズシャッターの基部が見えます。

レンズとマウント基部を分離します。

今回は、純正のヘリコイドを使用するので、マウント基部に加工を加えます。

ヘリコイドを分解するとこんな感じです

マウント基部をレンズ径に合わせて切削しました。

レンズの後ろ側部分です。

この部分に、L39マウントベースを製作して取り付けます。

次回、マウントベースの製作です。

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固定レンズカメラには、フランジバックという概念がありませんので、計算または、計測しなければいけません。

カメラ、レンズの設計の段階では、フランジバックは分かっているのでしょうが公表されることは無いので、マウントアダプターを製作するに当たり、フランジバックを計測しなければなりません。

カメラからレンズを外した際、レンズの後端とフィルム面との距離がフランジバックと言われます。

ノギスで計って、マウントのベースの厚さに材料を切り出すのですが、大きめに切り出すので削り込みに時間が掛かります。

固定マウントですと、作業は少し楽ですが、今回はL39マウントベースにしますので、L39-Nexマウントの厚みを差し引いた幅が、

Topcor 48mm F2 / L39 Lensマウントの厚みになります。

今回、簡単にフランジバックが分かる道具を作って見ました。

コンタレックス用のベローズマウントが余っていたので、蛇腹、マウントを取り除いて、

フロント部分は、49mmのネジアダプター、カメラの部分は、ベローズの三脚台座を反転取り付けしてあります。

三脚のネジが無いので、1/4inchのネジを切ってみました。

これでベローズにカメラを取り付けることが出来ます。

オールドレンズ49mmのレンズが多いので、他のレンズの加工にも流用出来そうです。

レンズ後端から、L39-Nexマウントの距離が、Topcor 48mm F2のマウントベースの厚みになります。

約6mmの隙間が、マウントベースの厚みになります。

この厚みに、L39のネジを切って、レンズを取り付ければ、

TOPCON PRⅡ Topcor 48mm F2 / L39 Lensマウントの完成になります。

一寸、フランジバックテスター（勝手に命名）の光軸チェックをしてみました。

レンズの隙間が空いていますが、隙間に光が入らなければ、フレアー、ゴーストも出ないで撮影出来ます。

Topcor 48mm F2のレンズ、いい具合に描写していると思います。

次回マウントベースの切り出しです。