41千年記の戦鎚 : 其の五 <前編>
初版 2022/03/14 17:09
改訂 2022/03/30 14:20
<ウォーハンマー40000>
この世界の成り立ちについてお話しさせて頂きます。
1千年〜15千年紀:「地球(テラ)の時代」
人類が宇宙進出に乗り出した時代。
15千年〜25千年紀:「技術の時代」
この頃、人類は初めて<歪み>航行(ワープ)を行った。
遺伝子操作による人体の強化を試み、異能力(サイキック)を研究し進化させた時代。
<歪みの嵐>の出現。
25千年〜30千年紀:「不和の時代」
<歪みの嵐>による人類の分断。その結果、科学と文化が衰退した時代。
この最も暗き時代に「皇帝」が出現した。
<歪み>
我々が存在する物質世界(マテリウム)に対して、非物質の世界(インマテリウム)の境界。
このインマテリウムに<渾沌>が存在する.....
<渾沌の領域(レルム・オブ・ケイオス)>
物理宇宙の境界線の彼方、
時間や因果律の制約すらも受け付けない領域。
そこには人智を超えた次元が広がっている.....
それは、夢や悪夢の向こう側にある、形や構造などがない無限の空間。
そこは、愛と憎しみ・恐れと希望・野心と絶望が入り混じり感情や慈悲の欠片もない虚無の世界。
長きに渡る人類の戦いの歴史が、インマテリウムにエネルギーを蓄積させて<渾沌の神々>を目覚めさせた。
その溢れる負のエネルギーは現実世界との境に巨大な亀裂を生み、人類を分断してしまった.....
「皇帝」
産まれながらの異能者(サイカー)である彼は、出自はおろか名前すら残されてはいない.....
分断された人類の統一を目指した彼は、その苦難の道を共に歩む戦士として、自らの遺伝情報を移植した20体の超人「総主長(プライマーク)」を創造した。
しかしマテリウムに侵入してきた<渾沌>の勢力は危機感を抱き、培養器で成長中のプライマークの幼体を銀河中に隠匿してしまった。
皇帝は、残されたプライマークのデータから、20体のプライマークそれぞれの戦団の戦団員となる超人兵士を創り出した。
それが<スペース・マリーン>である。
そして皇帝は、攫われたプライマークを探し銀河の平定を目指して<大征戦(グレート・クルセイド)>に乗り出したのであった.....
「ホルス・ルペルカル」
最初に発見されたプライマークで、率いる兵団は「ルナー・ウルフ」。
オルクの大帝国<ウラノール>を壊滅させたホルスは、皇帝より<大元帥(ウォーマスター)>の地位を与えられ全軍の指揮を委ねられてしまう。兵団名も「サン・オブ・ホルス」に改名された。
ホルスは、兄弟たちである総主長の間の考えの違いを調整することと同時に、大元帥としての自らの重い責務に葛藤や苦悩を抱えるようになった。
この心の<歪み>を渾沌は見逃さなかった。
総主長ローガーの率いる「ワードベアラー」兵団。この兵団の首席教戒師エレバスは、渾沌の信奉者であった。エレバスはホルスの側近になると、惑星ダヴィンの制圧作戦の際に渾沌の神<ナーグル>の妖剣でホルスに傷を負わせ、この地の渾沌の教団に彼を連れ込み渾沌の儀式を行った。
ホルスの魂は<レルム・オブ・ケイオス>に送られ未来を幻視する.....
彼が見た未来は、「論理と理性で銀河を統べる」と誓った皇帝自身が、「全人類から神として崇められている」姿であった。
偽善に満ちた主君の姿に絶望したホルスに、渾沌の神々は語りかけた.....
『皇帝を差し出せ さすれば銀河をくれてやろう』
渾沌の神との取引に応じた彼の傷は瞬く間に癒され、彼の身体は渾沌のエネルギーに満たされていった。
ホルスは、敬愛する父に弓を引いた。
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T. S
2022/03/15 - 編集済み理解しました☝️😊
…じつはちょっと気にはなってきました笑
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ace
2022/03/15ありがとうございます‼️
世界観設定が濃密で面白いですね🤔しかしドラマの創造や掘り下げはゲーマーに委ねられてるというか、創る楽しみという余地がたっぷりあるという。ガンダムもそうですよね。富野監督の描いたドラマがあって、考える余地が多分にある。だから40年以上も愛されているのかなぁ✨
気に入ったモデルを摘んで製作するだけでも楽しいですよ😁
シタデルカラーもいい塗料です。欠点は値段…😅
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