思い出の車たち（３）

トヨタ　セリカ　LB 2000 GT

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北野晶夫

平社君のトヨタ　セリカ　リフトバック 1600ST

平社君は市会議員のご子息でお金持ちだったんだと思う。ある日、割田くん家にこの1600STのバリバリの新車に乗った平社君が現れた。みんな「すごいな～」「金持ちはちがうな～」と感心したが、「新車だから自動車保険に入ったほうがいいぞ」という話になった。「そうだな」と言って帰っていった平社君だった。

しばらくたってから平社君がまたセリカに乗って現れると、誰かが「ナンバーが違うんじゃないか？」と言いだした。最初はとぼけていた平社君だったが、実は「保険に入ったほうがいいぞ」と言われて割田くん家から帰る途中、なんと水路に落ちて新車が廃車になり、ばれるといけないから全く同じ1600STを買ったと白状した。みんな唖然として「1600STを２台買うなら、余裕で2000GTが買えたのに」と笑った。

この1600STにはもう一つ思い出がある。当時はやっていたディスコに平社君と二人で行ったのだが、彼がぐてんぐてんに酔っぱらってしまい、仕方なく私がセリカを運転することになったのだが・・・。いざ発進しようと思ってクラッチミートしてもエンストしてしまう。「おっかしいな～」と思うが、何回やってもエンストする。？？？？

当時、自分は軽自動車でＦＦのHonda Life に乗っていてペダルが大きく内側にオフセットしているのに慣れていたため、ＦＲのセリカのブレーキペダルをアクセルペダルと間違えて踏んでいたのだ！！（汗）