「オークニーの沿岸砲台(Orkney Coast Batteries 1914-1956)」(Jeff Dorman著)

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世界中に、私みたいな人がいるんだなぁ、と思わされる本。

英国本土の最北端、そこからさらに北の沖合に浮かぶオークニー諸島。
英海軍は、その島々に囲まれた天然の泊地、スカパ・フローを軍港(泊地)にして大西洋における英海軍の一大拠点にしましたが、そうなると、当然ながら軍港を守るのため、島中に砲台を築いて全島を要塞化し、海から迫る敵に対する防御を固めたのです。

こうした砲台は航空戦の時代には全く役に立たないものとなり、戦後すぐに放棄されて、備砲は撤去されてコンクリートやレンガの遺構だけが虚しく残ることになります。

その遺構を、すべて調査してまとめたのがこの本の著者。
地元の人なんでしょうかね。
会ってみたいものです。

自由研究をまとめて自費出版したような手作り感のある資料です。手書きの図と、自分で撮ったスチール写真に、いかにもタイプライターで売ったかのような本文がアジがあってよい感じw

2000年に現地に行ったときに、現地(島の中心、カークウォール町)の本屋で購入しました。

たったの5ポンドでしたが、元は取れたのでしょうかね。(※奥さんに「あんた、こんなのお金出して買う人いないわよ!」って言われて、しぶしぶ低価格の値を付けて売り出したんだと思うw)

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