ハワイのミリタリー的世界(締めのレポート)…の巻

初版 2023/07/24 04:50

改訂 2023/08/05 20:22

ただいまホノルルは日曜の午前、日本は月曜の明け方くらいですね。

いまから帰国します。

今のシーズンはあまり虹🌈が見られないそうですが、今回は最終日の早朝、最後の最後に少〜しだけ🤏見られました。

昨日の日記ではワイキキのはずれにあるArmy Museumをご紹介しましたが、せっかくなので最後に真珠湾の海軍・空軍関係の博物館等をご紹介してハワイのミリタリー紹介を終わりにしたいと思います。

ワイキキ地区からは少し離れており、レンタカーなら30分くらいでしょうか。

ここは、言わずもがな、太平洋戦争の幕開けである真珠湾攻撃の舞台です。

日本が宣戦布告なしに攻撃したというのが定説ですが、最近の研究では米国側は暗号を解読して攻撃を予測していたとか、それを敢えて真珠湾の自軍に伝えず日本側の攻撃を許させたとか、、、米国側からもそうした説が出て来ているものの、世論的にはそうした説は全〜然ムシされてるようですね。

今回は時間がなく訪問してませんので、7-8年前の写真と衛星写真にて…。

真珠湾はこんな地形で、

湾全体が海軍の軍港、真ん中のフォード島は当時は飛行場と水上機の基地で、その周りに多数の艦艇が停泊していました。

島の南岸に「戦艦列」と呼ばれた係船エリアがあり、ここにアリゾナをはじめとする大型戦艦が並んでいたのです。

その対岸の本土側は工廠地区でドックなどがあり、いまではホノルル空港につながるあたりが当時はヒッカム航空基地です。

この辺りも全体的に日本海軍の攻撃隊により爆撃を受けましたが、戦艦ばかり狙って工廠設備と燃料タンク群を見逃したのが失敗のひとつだったと言われています。

空から見ます。

うっすらと水面下の戦艦の船体が見えますよね?

戦艦アリゾナです。

天板が吹き飛んだ2番砲塔と、撤去された3番砲塔の円筒形の基部が海面から覗いています。

アリゾナは、97式艦上攻撃機の水平爆撃隊が上空から落とした800kg爆弾が命中し甲板を貫通、、、

弾薬庫が誘爆して大爆発し、、、

いまだにここに沈んでいるのです。

当時ここで撃沈された他の戦艦群は、破損の酷かったこのアリゾナとオクラホマを除いて全て浮揚・修理され、大戦後期から戦線に復活してますが、アリゾナだけは全損でここに沈んだまま…、いまではメモリアル(記念碑)として保存されているのです。

そしてその並びに今では記念艦・戦艦ミズーリが係留されています。

映画Battle Shipではこのフネが活躍しますよw

日本の降伏調印式をやったのがこのミズーリ艦上でした。時の大統領トルーマンの生まれたのがミズーリ州だったから選ばれたとか…。

記念艦ミズーリは艦内を公開展示しており、、、

特にここ↓

この舷側の凹みは、、、

終戦間際に特攻機のゼロ戦が突入、体当たりして凹んだ跡なのです。

いまでもこうして跡が残っているんですね…。

そして、、、ミズーリに行く手前辺りだったと思いますが、オクラホマ・メモリアルという記念碑があり見て来たんですが…、、、

でも写真が見つかりません😅

ので、ネットで探してお借りします。

…オクラホマは真珠湾攻撃で複数の魚雷を片側に受けてあっという間に転覆してしまいました。そのため多数の乗組員が犠牲となりました。

分かりますか? この写真↑

奥にいるのが戦艦メリーランドです。メリーランドも浸水して着底してますが、同じようなサイズの戦艦のオクラホマ、手前で完全にひっくり返って船底を海面に出しているんです。

戦後、ひっくり返った艦を復原し、修理のため本土まで曳航して行ったのですが、途中で嵐に遭って沈んでしまいました…。

そして、見学できるフネはこのほかにも、、、潜水艦ボウフィン…、

大戦中、日本の輸送船を何十隻も沈めた英雄としての保存ですが、、、その中には沖縄からの学童疎開船「対馬丸」も入っているんです…。

日本では「対馬丸の悲劇」として、、、こちらではそれも含めて「武勲の艦」として、、、視点の違いでこうも違うのか…、と考えさせられる展示です…。

フォード島に渡ります。

ここは滑走路で、当時の管制塔が残っています。

そしてここにあるのが「太平洋航空博物館」、ヒコーキ関係のミュージアムです。

真珠湾といえばまずゼロ戦ですね。

21型、尾翼のB II(Bの2)は、第2航空戦隊(A, B…の2番目のBが第2の意味)の2番艦「空母 飛龍」の搭載機、120番、、、これはニイハウ島事件の西開地1飛曹の機体を再現したもので(※ニイハウ島事件については3つ前の日記をご参照…)、そしてここには不時着後に燃やして処分しようとしたその実物の残骸も展示されています。

急降下爆撃機SBDドーントレスは、もちろんミッドウェー海戦で日本の4空母を沈めた武勲の機体としての展示です。

F4Fグラマン、、、

太平洋戦争の緒戦、零戦相手に苦戦しつつも米海軍の航空戦力を支えた機体です。

こちらは、

たしかどこか南の島で発見、回収されたB17爆撃機の残骸です。

そしてこちらはアメリカ人の大好きなフライング・タイガース、、、

日中戦争にアメリカが送り出した義勇航空隊、フライング・タイガースのP40ウォーホーク戦闘機、、、このシャークマウスはディズニー社のアニメーターがデザインした物だとか。

ベトナム戦争コーナーのAH1コブラ対戦車攻撃ヘリ🦈

…アメリカ人は好きですね。このサメ🦈さんがw 

うしろはF111かな?横はミグ21

、、、というわけで、どちらも見応え十分な展示なのですが、歴史を両方の視点から考えるといろいろとムムムな展示もありまして、、、とにかく、軍事博物館を見るなら歴史を知った上で公平な視点で見るべきです、、、という感じでしょうかネ☝️

それでは空港に向かって、、、いまから帰りまーす✈️

おしまい👋

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T. S

I am a collector....

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    真適当工作

    2023/07/24 - 編集済み

    1/200のアリゾナとミズーリのプラモデルを持っているのですが、アリゾナの船体色がよく判らなくて未だに手つかずです‼️いろんなメーカーの塗装図面を観るのですが、ネイビーブルーだったり、ダークグレーだったりと定まりません、ほんものが当時のままあるのにどうしてなんでしょう⁉️

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      T. S

      2023/07/24

      黒っぽいグレーに砲塔上面が赤のとか、全体的に薄い灰色とか、諸説ありますね。諸説というより、これまで絵とかになっているものが不正確なのかもしれませんが。
      こっちの国の人があまりそういうことを気にしないから、情報が正確に伝わってないのかもしれませんね。

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      T. S

      2023/07/26

      帰宅してモデルアート別冊(No.43 真珠湾のアメリカ太平洋艦隊)を見てみました。

      この写真はパールハーバーの博物館の模型だそうですが、、、

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      T. S

      2023/07/26

      こちらが、作例の作者の台湾のモデラーさんの解説です。

      「船体の塗装指定はMr.カラーのNo.14の ネイビーブルーです。しかし、1941年の真珠湾攻撃当時の写真から船体色がグレイの基調で見えますし、資料によれば当時のアメリカ海軍は「海軍標準色」の「5-L Light Gray」「5-D Dark Gray」を軍艦の垂直面と平面に塗装を採用していますので、Navy Blueでは無いと信じます。…中略… 今回使用したのは、Mr.カラーNo.32日本海軍軍艦色50%+No.14(Navy Blue)35%+No.33ツヤ消しブラック15%ですが、結果はかなり近いと思います。」

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      T. S

      2023/07/26

      砲塔上面の赤が新鮮です☝️

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      T. S

      2023/07/27

      ご存知かもしれませんが、砲塔上面の識別塗装についての記事があったので。
      上段がアリゾナ、中段がネバダです。
      艦により、赤、白、青、黒などで塗り分けられていたんですね。知りませんでした。

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      真適当工作

      2023/07/27

      いろいろと調べていただきありがとうございます。
      ミスターカラーのNo32を青黒くしたような色みたいですね❗
      モデラーの方でタミヤの佐世保工廠カラーが似ているのではとおっしゃっている方がいらっしゃいました。なるほどと思いました。

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      T. S

      2023/07/27

      この印刷のカラー図はすこし濃すぎだと思いますが、上の写真のような「軍艦色」(少し青みあり)のような感じでしょうかね。
      昔は白っぽい薄いグレーだと思ってましたが、それはもう少し前の戦間期の色のようです。

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    8823hayabusa

    2023/07/24 - 編集済み

    リメンバー・パールハーバー!ですねえ。海軍の方に行きました。

    記念館の展示にパパ・ブッシュ大統領の若い頃の軍隊時代の写真がありますよね。

    アリゾナ記念館も行きました。半世紀経って(当時)も今だに重油が僅かずつ海面に浮かんできているのをガイドに聞いてビックリしました。 僕の故郷はヒロシマだよ、と言うとやはりアメリカ軍関係者にとってもヒロシマ・ナガサキ・オキナワは特別な思い入れがあるよ、と。

    館内で上映していた真珠湾攻撃のドキュメント映像(約20分)をハンディカムで撮影しましたが、悲惨そのものでしたね。

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    T. S

    2023/07/24 - 編集済み

    ホノルル「ダニエル・イノウエ」空港、、、最後のダメ押しミリタリーレポート…、故ダニエル・イノウエ氏にまつわる展示がありました。

    ちょっと反射しちゃって見にくくてすみませんが、、、

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      T. S

      2023/07/24 - 編集済み

      ダニエル・イノウエ氏は日系人部隊「第442連隊戦闘団」の一員として、教育を受けた将校として連隊のE中隊に配属され欧州戦線に従軍、、、

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      T. S

      2023/07/24 - 編集済み

      片腕を失う重傷を負いながら部下の窮地を救ったことで、英雄として讃えられました。
      戦後は日系人社会のリーダーの1人となり、最終的にはハワイ州選出の上院議員として、初の日系人の上院議員となったのです。
      日本人がいまハワイで快適に過ごせるのは、こうした先人の皆様の努力、労苦の積み重ねがあってのことであることを我々は忘れてはいけません☝️

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      T. S

      2023/07/24

      …ということで、帰りまーす✈️

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    fanta

    2023/07/24 - 編集済み

    うわ、コブラ攻撃ヘリでシャーク🦈😆

    いやでも、パールハーバー…
    ここ博物館はぜひ行ってみたいです。
    当時、アメリカ側は日本の真珠湾攻撃を読んでたと、私も聞いてます。
    つまりは米側にとって、対戦の口実を作るためにそうさせた…ということでしょうかね。

    歴史を知り、公平な視点で、、
    なかなか難しいことですが、戦争を学ぶことは、人間を学ぶことでもありますもんね😌

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      T. S

      2023/07/25

      >学ぶこと
      ほんと、その通りですね。リメンバー・パールハーバーの件もまさに然り、です。

      そしてこの博物館、サメ柄好きな方には是非オススメ(笑)

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    T. S

    2023/07/26 - 編集済み

    忘れないように自分のところにも載せておこう。。。ABCマートに売ってます☝️
    あ、やっぱり左下はぐでたまさんなんですね。

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    T. S

    2023/07/28 - 編集済み

    これは自分用にリンク貼ります
    小瀬本兵曹と山川兵曹の体験記の記事とのリンク

    https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/diaries/216?order=by_author

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      T. S

      2023/07/28

      ムスコへの土産です

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