7.信仰と親好と
初版 2023/09/23 02:54
改訂 2023/09/23 02:54
信仰、愛して止まないものを大切にする
キャラクター愛などからいずれ崇拝に変わり信者とも呼ばれる
別に宗教というものでは無いが
乾いた心を満たしてくれる という意味では類似したものなのかも知れない
此処にはそんな思いが 作品として 誕生しやすい場所なのかもしれない
私は無信教だったと思う
冠婚葬祭の意味は理解出来ないし
読み上げるお経はただ長いと感じるだけ
お守りや鳥居に手を合わても、見様見真似の形だけ
だが今はもう信者と呼ばれるモノだった
崇拝するものがまた違うだけ
イラストや絵だけにとどまらず幾何学模様
ただその線一つにも興味を強く魅せられた
イベント会場には 快適な環境とは言い難い中
様々な人が群衆する
中には己が目的の為に他者を軽んじる者も
崇拝の対象も 人である
気分に上がり下がりもあれば、環境で不快・快適も感じ
あまりにも理不尽であれば不満も洩らす
神だの化身だのといった都合のよい偶像ではない
あわただしく頒布対応中その対応を呼び止められれば
その理由いかんによって、どうしても応対は変わる
頒布イベントの度に通いつめ
ただその時を待つ
今は御手空きだろうか...まだお忙しいだろうか...
声掛け前だとしても僅か数メートル
私の姿は認識されている
此方からの声かけ以外で始まることはない
恐怖と期待とで胸が詰まる
ほんの一刻ではあるが貴重な時間を頂く、その手を停めさせてしまうのだ
再三繰り返し準備していた言葉が発する手前で消えていく
再読大きく息を吸い、震える足のまま、か細い声を絞り出す
誰が見てもそれは価値の無いモノ、不要なモノ
ありふれた他愛もないモノ
でも私にとっては掛替えのない大切な宝物になった