鉄道模型製作記『小田急 EB1051』後編(塗装編)
初版 2020/12/17 18:20
改訂 2021/01/01 13:11
この度は、鉄道模型製作記『小田急 EB1051』後編(塗装編)をご覧いただき、誠にありがとうございます。
前編に続き、後編では塗装と最終組み立てを行います。冗長な製作記になってしまうとは思いますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
それでははじめてまいります。
~動力について~
前回までで組み立てが終わっていますので、残すは塗装のみという段階ではありますが、動力部分の加工をしていきます。
キット指定の動力は、天賞堂のパワートラックです。この部品はスグレモノで、鉄道模型の台車に仕込むことで気軽に走行を楽しむことが出来ます。
今回は実車に合わせて、もともと付属している「プレート車輪」ではなく「スポーク車輪」に変更します。
交換は裏の蓋を外して、車輪を取り替えるだけです。
この部品を車体に仮合わせすると…
はい、そうです。ほとんど見えません。
まあ、いいのです。作者は「車輪」に異常なこだわりをもつ変な人なのです。
気を取り直して、塗装に移ります。
~塗装編~
金属モデルの場合は塗装に注意が必要です。それはプラモデルなどと異なり、塗料が食いつきにくいからです。そのため、プライマーを使用します。
まず車体をクレンザーと中性洗剤で念入りに洗浄し、酸化被膜や油分を除去します。ここから素手では触りません。
完全に乾燥させてから、プライマーを塗装します。私は「ガイアマルチプライマー」を使用しています。この塗料は無色透明なので、厚塗りにならないように気をつけてエアブラシで吹きます。
その後、下地塗装としてタミヤの「ファインサーフェイサー」を塗装します。
完全に乾燥させるために2日置いて、車内を塗装します。
車内は調色したグリーンをエアブラシで吹いています。
乾燥後、マスキングします。
いよいよ車体の塗装です。
まず、屋根上を塗装します。使用した色はクレオスの「明灰白色(三菱系)」にしました。
こちらも乾燥後にマスキングします。
最後に車体を塗装します。使用した色は、クレオスの「シャインレッド」をベースに「タン」と「ウッドブラウン」を極少量加えて、少し赤みを抑えています。
車体下部は、小田急5200形の車輪を塗装したときのグレーを吹いています。
その後、実車の塗り分けに従って調色したシャインレッドを筆塗りします。
とにかく細かいので、焦らず塗装します。
失敗してもタッチアップできますので、塗り残しがないことに重点を置いて作業します。
~銘板の製作~
車体の製作も終わりましたので、銘板を塗装します。
あらかじめエッチングの上からメッキ加工されていますので、上手く利用します。
はじめに、脱脂してからプライマーを塗装します。
↑プライマーを塗り終えました。
厚塗りできませんので、サーフェイサーを省いて車体色を吹きます。
丁寧に2000番のサンドペーパーで磨きます。
そしてもう一度、磨いた部分が酸化しないようにプライマーを塗装します。
出来上がりました。
車体にエポキシ接着剤で付けます。はみ出すと修正がかなり大変になりますので、慎重に作業します。
最後に車体をクリアー塗装します。
クリアー塗装を終えて、窓ガラスを入れます。適当な長さにカットして、両面テープを細かく切って取り付けています。
~最終組み立て~
さて、長々と書いてきました製作記も終わりに近づいて来ました。
すべての部品を並べると、ワクワクします。
しかし、組み立て自体はすぐに終わります。
↑乗務員ドアの部分についている「緑十字マーク」は、グリーンマックスのステッカーを使用しています。↓
さて、ここで「完成!」と言いたいところですが、最後の最後に「目入れ」的なものをします。
機関車のヘッドライトにクリアレジンを垂らします。
綺麗にレンズのようになりました。
いよいよ完成です!
機械でありながら、小柄な車体でせっせと動き回る姿は可愛らしいものです。
【終わりに】
長々とお付き合いいただき、誠にありがとうございました!
また、前編を掲載してから多くの方から温かいお言葉をいただきました。重ねて御礼申し上げます。
おかげさまで、完成を迎えることができました。
「もっとこうしておけば良かった」「あそこは失敗したなぁ」という箇所も沢山ありますが、ひとまず完成したことに安堵しています。
改めて感じましたが、やはり模型作りは楽しいものです。思い描いた姿が現実のものとして目の前にあるのは、何ものにも代え難い喜びです。
何か作ってみませんか?
きっと、楽しいですよ😊
それでは次回またお会いできることを願いつつ、製作記を終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
#製作記
#コレクションログ
#2020
fanta
2020/12/18oer5200さんの丁寧な製作記、
今回も楽しく拝見いたしました😊
“何か作ってみませんか?”
木工パズルにまだ手をつけてない私には
ギクリ!とくるお言葉なんですけども…(゚ω゚ll)
いつかは作り・た・い💧
でも何かに熱量を傾けられる…というのは素晴らしいことだなぁーと思っちゃいます。
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OER5200
2020/12/18fanta様
温かいお言葉をありがとうございます!
無理に作るのは決して良いことではありませんよ😊
無理にでもやらざるを得ないのは"仕事"だけです(汗)
作りたいときに作るからこそ良い作品が作れると、私は思います。
いつか、fant様の作品を拝見できることを楽しみにしています😊
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T. S
2020/12/30 - 編集済み素晴らしい!完成おめでとうございます。赤が映えますね。
見えないスポーク車輪へのこだわり、、、わかります(笑)
レンズまで手作りとは恐れ入りましたm(__)m
カプラーは何を採用されているのでしょうか? ツノが無いのでケーディではなさそう?ですね。次回作も期待します!
「思い描いた姿が現実のものとして目の前にあるのは、何ものにも代え難い喜びです。」
…とは、正にそうですね。それを目指して作ってますよね。自分の手で作り上げて手にしたい、そこがモチベーションの源ですね。
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OER5200
2020/12/31T.S様
温かいお言葉をありがとうございます!
おかげさまで完成を迎えられました😊
細かいところまでご覧いただき、ありがとうございます!
カプラーはIMON製品を使用しました。
本体がダイキャスト、取り付け部分がプラスチックで出来ており、一組300円程度です。
実物にこだわって製品化したそうなので、とても実感的です!
はい!
やはり、模型づくりはこの「喜び」があるのでやめられません(汗)
そして最近、T.S様の製作記(レストア記)を拝読してからというもの、レストアにチャレンジしたくなっています!
サラディンの勇姿が甦るのを楽しみにしています😊
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kinggidoko
2020/12/31なんかすごいドキュメンタリーですね。思わず見入りました!
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OER5200
2020/12/31kinggidoko様
温かいコメントをありがとうございます!
ささやかな製作記でしたが、お付き合いいただきありがとうございました😊
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sat-2019
2020/12/31素晴らしい仕上がりですね!
小田急といえば、"OER"の文字ですね🙌🏻
5200形と連結している姿を見て、昔大野工場にいたときのころを思い出して、とても懐かしく感じました😭
久々に小田急相模原の実家に戻り、駅周辺を散歩しましたが、小田急線も今やガラリと雰囲気が変わってしまいました。
それでは、良いお年をお迎え下さい❗️
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OER5200
2020/12/31sat-2019様
いつも温かいお言葉をありがとうございます!
私の作品で「懐かしさ」を感じていただけるとは、とても嬉しいです😊
小田急相模原ですか😃
私の友人や同僚も暮らしていますので、たまに訪れますが、とても良いところですよね。
小田急沿線も大きく変わりつつありますが、いつまでも"OER"を見ながら暮らしたいものです(笑)
末筆ではございますが、来年もsat-2019様にとってより良い一年でありますように😊
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ace
2020/12/31oerさんの丁寧な製作は見てて楽しいですね〜😁
金属を塗装した時の、なんとも言えないレトロ感や銘板の細工が素敵でした❗️😆
来年もよろしくお願いいたします❗️
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OER5200
2021/01/01ace様
新年明けましておめでとうございます!
また、温かいコメントをありがとうございます!
銘板は小さいのに、他の作業よりも神経を使いました(汗)
今年も宜しくお願い申し上げます😊
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