Rachmaninoff had big hands
初版 2023/08/16 18:00
改訂 2023/08/16 18:03
![](https://muuseo-jp.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/2023/08/16/17/50/28/924c8f5a-a8f5-414a-910e-bfefd6f4caf2/c9ab48901bd21f0f8d0c3c7110edc08b-converted.jpg)
IGUDESMAN & JOU
人づてに聞いたが、イグデスマンとジョーの唯一無二のコメディショーの初期の傑作であった”Rachmaninoff had big hands”が古くなったのでYouTubeでは観られなくなるという話。
最近彼らはショーのスケールが大きくなってきて、ビデオDVDもいくつか発売され、世界的にも名が知れてきている。ギドンクレーメルと共演したり、ビリー・ジョエルのサプライズ式の共演ショーがあったり、ウィーン・コンサートホールでクラシックを普段聴いているドイツ、オーストリアの聴衆を大爆笑させたりとギャグのストックもレパートリーも出色であるだけに、再演が作られて初期のものはなくなるのかもと、慌てて以前のリンクをたどってみた。
『なんだよ。ちゃんと観られえるじゃないか」
確かに今、YouTubeで観られる彼らの映像はクリアできれいなものが多い。この作品が映像的に古びたのは仕方がない。
でも、面白いんだよね。
これを初めてご覧になる方もいるだろう。
ここでピアノを弾いているJOUの技術の高さは彼がコメディアンである前に一流のピアニストであり、日本にもクラシックのピアニストとして単独で来たこともあります。
またIGUDESMAN(ここではBigHandsを運んでいる半ズボンのおじさん)のヴァイオリンも一流です。彼らは今のコメディを本職のクラシックのコンサートの余興で始めたということです。
こっちの人気が出ちゃったんですね。
こういうコンビはちょっと見つからないでしょうね。
弾いているのはラフマニノフの前奏曲ハ短調。有名な曲ですが、オクターブを掴む非常に難度の高い和音が連続する曲です。
ラフマニノフの手はいわゆるマルファン症候群(蜘蛛の手病)といわれる関節が自在に曲がる病気であり、常人に出来ない鍵盤の叩き方ができたと言われています。
親指が残りの指の腹を下からくぐって小指の向こう側に出たそうです。
爆笑のピアノをご覧あれ。
冒頭、ラフマニノフの前奏曲を引きながら観客に向かって『ラフマニノフの手はすごく大きい』とジョーが言い、
さら、『自分の手は小さい』と言います。
それから絶妙のタイミングで客席に向かって『しかし、私の小さいのは手だけだ!』と言い切るところで分かる人は爆笑してます。
それではどうぞ!
お気に召したら他のも見て下さい。彼らのピアニストとして、またヴァイオリニストとしての実力とユニークな音楽の折り込み方に退屈はしませんよ。
![Picture](https://d17x1wu3749i2y.cloudfront.net/2023/06/06/14/34/57/b6713b07-7bc3-45cb-abf2-ba8158346024/picture.jpg)
Mineosaurus
古生物を中心に動物(想像上のもの)を含め、現代動物までを描くイラストレーターです。
露出度が少ない世界なので、自作の展示と趣味として行っている地元中心の石ころの展示を中心に始めようかと思っています。
海と川が身近にある生活なので気分転換の散歩コースには自然が豊富です。その分地震があれば根こそぎ持っていかれそうなので自分の作品だけは残そうかとAdobe stockを利用し、実益も図りつつ、引退後の生活を送っております。
追加ですが、
古いものつながりで、音楽についてもLabを交えてCD音源の部屋をつくっています。娘の聴いてるような音楽にも惹かれるものがありますが、ここではクラッシックから近代。現代音楽に散漫なコレクションを雑多に並べていきながら整理していこうかと思っております。走り出してから考える方なので、整理するのに一苦労です。
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