6分弱の曲だけれど、夏の短い星月夜。

初版 2023/07/09 11:51

改訂 2023/07/09 11:56

涼やかに渡る風の匂いの中に仄かに混じる花の香り。

『誰そ彼(たそがれ)』影だけの背の高い若者を待っているテラスの娘。

この作品はちょっと素敵だと思うんだけど、グラズノフのピアノ曲はあまり弾かれないのか、それともボクの探し方が悪いのか、手許にはheliosのソロ・ピアノ・ミュージック3枚組しかない。

それでもボツボツやはりピアノ作品集とかいうものがでているみたいだ。

この作曲家のロシア音楽界の立ち位置もあったろうけど、圧倒的に管弦楽が多く、弦楽四重奏曲や器楽曲は片隅に追いやられている感がある。

YopTubeにしても、弦楽四重奏曲を1曲通して聴けるようなリストはやはり少ない。

でも、この曲はよく演奏されるようです。リヒテルとかアシュケナージとかいろんな著名なピアニストが弾いています。

あまりにも自然に入ってくる1音のなつかしいような響き。

僕はその音が欲しい。で、探した。

”美しい演奏などというものはない。美しい曲があるだけだ”という音楽家の考えもわかる。

でも、聴きたいのはインテンポにこだわらない演奏。悪く言えば作曲者への思い入れを抑制した弾き手の気持ちのピアノ。

だって、この曲はソナタじゃない。

意図されて作曲されたような部分が少なく、開け放った窓に内側に撓むレースのカーテン越しに響く。

ろぉん……という優しい気持ちのピアノ。

最初のフレーズを立ったまま思いつきでつま弾き、そのまま椅子を寄せて弾き始めたような…

彼の嗜好を感じさせる即興的なフレーズが抒情の中に音と遊ぶように挿入される。

この部分を省略してしまうと作品はリアルな作品の誕生を損なう。

全曲はとても美しい。山っ気のない自然な音楽でした。

彼の嗜好を感じさせる即興的なフレーズが抒情の中に音と遊ぶように挿入される。

この部分を省略してしまうと作品はリアルな作品の誕生を損なう。

全曲はとても美しい。山っ気のない自然な音楽でした。

演奏している方の名前は Kenji・Nさんというようです。ピアニスト兼作曲家 ジャージィなセンスを持った方ですね。

古生物を中心に動物(想像上のもの)を含め、現代動物までを描くイラストレーターです。
露出度が少ない世界なので、自作の展示と趣味として行っている地元中心の石ころの展示を中心に始めようかと思っています。
海と川が身近にある生活なので気分転換の散歩コースには自然が豊富です。その分地震があれば根こそぎ持っていかれそうなので自分の作品だけは残そうかとAdobe stockを利用し、実益も図りつつ、引退後の生活を送っております。
追加ですが、
古いものつながりで、音楽についてもLabを交えてCD音源の部屋をつくっています。娘の聴いてるような音楽にも惹かれるものがありますが、ここではクラッシックから近代。現代音楽に散漫なコレクションを雑多に並べていきながら整理していこうかと思っております。走り出してから考える方なので、整理するのに一苦労です。

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