Person15 ジョン・アイアランド ― イギリス印象?

初版 2024/03/30 14:50

改訂 2024/03/30 14:50

ジョン・アイアランド/ピアノ協奏曲変ホ長調

第1楽章 イン・テンポ モデラート

第2楽章 レント エスプレッシーヴォ - アレグロ-カデンツァ

第3楽章 アレグロ ジョコーゾ

リズムはラヴェルのピアノ協奏曲を思わせる第1楽章。

イギリスの音楽と言うよりもフランス印象主義のクリアな色彩を感じたけれど、この先生、音楽院でベンジャミン・ブリテンを教えているんだね。見るからに先生って感じ。


一度目に聴いたときはちょっと纏まりがなくざわざわした音楽で単調なフレーズが多く聞こえて、途中で切ったりしたけど、落ち着いて聞くと、素直に耳に入ってくる。

ピアノを打楽器としてキレのよい和音を連打するフレーズや金管楽器に背景を集めるところは何ていったらいいか、緻密さのあまりないバルトークという感じ。

それでも、ボクは第2楽章のレント エスプレッシーヴォは気に入った。

20世紀の音楽に多用されるパーカッションが抑えられ、ヴァイオリンとのデュオが冴える部分はひじょうに清冽で新鮮だった。

バルトークの第3番のような瞑想性はないけれど、深さはないなりに節度のある抒情性に溢れていて美しい音楽です。

カデンツァの部分はボクはあまり好みではない。

第3楽章はモーリス・ラヴェルの作品のユーモアと洒落っ気を拝借しているような部分と重い和音をうまく組み合わせているが、それはリストの足跡のようで、唯一静謐な部分に帰るときのソロ・ヴァイオリンの優しい歌がハッとするような印象を残す。
和音の使い方はバルトーク。音楽のエネルギーはラヴェル。

……………ブリテンは多分尊敬しなかったろうなあ。

第1楽章 イン・テンポ モデラート

第2楽章 レント エスプレッシーヴォ - アレグロ-カデンツァ

第3楽章 アレグロ ジョコーゾ

古生物を中心に動物(想像上のもの)を含め、現代動物までを描くイラストレーターです。
露出度が少ない世界なので、自作の展示と趣味として行っている地元中心の石ころの展示を中心に始めようかと思っています。
海と川が身近にある生活なので気分転換の散歩コースには自然が豊富です。その分地震があれば根こそぎ持っていかれそうなので自分の作品だけは残そうかとAdobe stockを利用し、実益も図りつつ、引退後の生活を送っております。
追加ですが、
古いものつながりで、音楽についてもLabを交えてCD音源の部屋をつくっています。娘の聴いてるような音楽にも惹かれるものがありますが、ここではクラッシックから近代。現代音楽に散漫なコレクションを雑多に並べていきながら整理していこうかと思っております。走り出してから考える方なので、整理するのに一苦労です。

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