BBCのウォーキング・with ダイナソーとDinosaur Detectiv

初版 2023/10/27 16:16

古生物の画像展示を選択していて思い出した。1999年BBCはそのテレビ番組で”驚異の恐竜王国”という副題を付けた『Walking with Dinosaur』テレビシリーズを始めた。それはジュラッシクパークが映画化されるとほぼ同時期に放映され、現在もその系列の番組は続いている。当時まだ、3Dアニメーションが黎明期にあったころ国営放送が威信をかけて始めた考古学番組だった。いくつかのシリーズをボクも当時Youtubeで観た。

そして、Walking with Dinosaurが開始されると同時に子供に焦点を絞り込んだDinosaur Detectiv(恐竜探偵)という番組を開始した。恐竜学の基本的知識をWalking with Dinosaurの世界をよりよく理解するために、予備知識を正確に持たせるための番組だった。その頃ボクはネットで自分のサイトを開き『Jurassic Gallery』というタイトルで自作のイラストのライセンス販売を始めた頃で、今もそうだが、主に海外のマーケットを意識したものでした。

(ただ、今はこのタイトルは使用できない。ジュラシック・パーク以後プロバイダの関係でこのサイトを閉鎖した際に誰かに使われ、同名でのサイトのオープンは出来なくなってしまいました。)

その僕のところにBBCのディレクターからオファーのメールが届いた。その子供向けの番組に使用するための画像のロイヤリティを提示した内容だった。画像の数やシーンをメールで受け、最終的に契約を交わし、オファーを引き受けた。資料はロイヤルメールで届き、僕はその発想してから日本に届くのに2.3日程度しかかからない早さに驚いた。休日放送の13回。すべて使用される画像はその使用部分についてロイヤリティが発生していた。画像そのものの展示だけでなく、壁に埋め込まれたレリーフのエンボス加工部分の模様や柱に施された彫刻のように加工された画像にまで一つひとつである。これも驚いた。

そしてその使用部分について確認するためのビデオテープが三巻送られてきた。それが上のテープです。BBCリソースとなっており、ボクはロイヤリティをもらい受けるため、(ポンド建、大英帝国強し。日本円でもらうよりずっといい。)隅から隅までそのテープを観なければならなかった。そしてそれを確認し、数とそれぞれのロイヤリティを決め、インヴォイス=請求書(最近日本でも言い出したね)を発行。結構な額の小切手が後日届いた。小切手は銀行に持って行くと一度発行した国に紹介をかけ返事が来て、銀行間のやり取りが終わるまでに約1か月、その後手数料を差し引いた金額が僕の口座に振り込まれる。今は小切手というのは少なくなったけれど、先に手数料を取られる。)

それから1年くらいたって、再び小切手が送られてきた。それは再放送の際、付け加えたシーンとかに使用したりしたものをご丁寧に計算し、送ってきたものでこれも結構な金額でした。

ボクのロイヤリティに関する知識はかなり雑なものであったと今更ながらに思います。それと同時にイギリスという国の厳格な仕事のスタンスを垣間見たようにも思いました。

今も続いているBBCのWalking with Dinosaurの日本語版ダイジェスト

古生物を中心に動物(想像上のもの)を含め、現代動物までを描くイラストレーターです。
露出度が少ない世界なので、自作の展示と趣味として行っている地元中心の石ころの展示を中心に始めようかと思っています。
海と川が身近にある生活なので気分転換の散歩コースには自然が豊富です。その分地震があれば根こそぎ持っていかれそうなので自分の作品だけは残そうかとAdobe stockを利用し、実益も図りつつ、引退後の生活を送っております。
追加ですが、
古いものつながりで、音楽についてもLabを交えてCD音源の部屋をつくっています。娘の聴いてるような音楽にも惹かれるものがありますが、ここではクラッシックから近代。現代音楽に散漫なコレクションを雑多に並べていきながら整理していこうかと思っております。走り出してから考える方なので、整理するのに一苦労です。

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