1986 トムス86C "LEYTON HOUSE"
初版 2019/11/10 19:36
改訂 2019/11/10 19:36
行きつけのミニカー店がメーカーに特注した再販品ですが、最初に発売された時は、ミニカー化されるのを心待ちにしていたにもかかわらず軍資金が無く入手できなかったため、再販の知らせをメルマガで見て、すぐに予約しました。
1986年のル・マンに出場したこのマシンは、前年に初参戦・初完走を果たした85C-Lを進化させたもので、中嶋悟選手をはじめトヨタのエース級ドライバーを揃えて、童夢38号車と共に前年以上の好成績を目指しました。
レースでは残念ながら真夜中にリタイアしてしまいましたが、マシンのポテンシャルは高く、その後のWEC-JAPANでは、当時最強のポルシェを相手にポールタイムを(Tカーを用いたため幻となったが)叩き出す実力を見せました。
三田村邦彦さんが出演するこの年のル・マンのTV番組で、館信秀監督が受けていたインタビューを今でも覚えています。
館さんが、マシンの運転席横に並ぶスイッチを、三田村さんに説明します。「これは、マシンに何らかのトラブルが発生した時に、ドライバーがスイッチを入れることで、ピットにトラブル箇所が伝わるようになっています。」
三田村さんが問いかけます。「へー、じゃあ、予選の時のトラブルの原因はわかったんですね?」
館さんが答えます。「ええ、あのー、わかりませんでした!」
笑い合う二人に、当時ののどかなル・マンの雰囲気が伝わってくる、印象深いシーンでした。
モデルは、童夢と同様に若干ヘッドライトが大きいような気がしますが、鮮やかなレイトンブルーをはじめ完成度は高く、ずっと欲しかったものなのでとても満足しており、童夢や他の1986年ル・マン出場車と並べて楽しいひと時を過ごせる、大好きな一台です。
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