東北新幹線40周年記念企画!200系模型の形式を学ぶ ~221形編~

初版 2022/06/18 21:01

改訂 2022/09/04 23:41

どうも皆様、いよいよ6月23日に東北新幹線は開業から40年を迎えます。

思えば200系も2013年の引退から約9年、デビューから引退まで様々な形態が存在するのでTOMIXから発売予定のE編成を前に今まで製品化されてきた200系模型を大まかに番台ごとに解説していこうと思います。

(今回はメーカーごとの差異とかは省略します)

という事で東京寄り先頭車こと221形、在来線ではクモハに当たる車両です。

基本的に細かい形態差を無視すれば一通りの番台は製品化されています。


~0番台~(エンドウ・KATO・TOMIX・マイクロエース)

▲エンドウの221-0、実車には無い光る連結器カバーが特徴的だ。


221形0番台は基本的に開業当初のE編成やその後240km/h対応改造された一部F編成の他、G編成や一部のK編成が連結している最もポピュラーなタイプ。

(余談だが一時的にH6編成につながっていた0番台も存在した)

しかし、模型ではデビューから1年後にエンドウやKATOにTOMIXか製品化した後はエンドウがNゲージから撤退した以外はそのままの状態で90年代も大きく変わらず、

2009年のマイクロエースの開業一番列車まで新たな製品化が無くちょっと運の悪い番台。

TOMIX90201(ベーシックセット)や92641等で小規模な変化はあるものの、晩年の姿を再現するには他製品からの部品を流用せざるを得ないのが現状。

ちなみに秋に製品化されるTOMIXE編成が出来てもその状況は未だに続く様だ。


~1000番台~(マイクロエース)

▲A-1594(マイクロエース)の221-1001、1000番台の初の製品は意外にもこのK41編成、現状で純粋な200系1000番台の製品でもある。


221形1000番台は0番台をベースに1983年に登場し、製造時から240㎞/hに対応している車両である。

しかし、その後1984年以降に後述の1500番台が誕生した結果3両のみの存在である。

現在Nゲージ模型ではマイクロエースの200系リニューアル(A-1594)のK41編成のみの存在であるが、部品の組み合わせ次第ではTOMIXから秋に発売されるE編成のボディを流用して原型を作る事も可能だ。

どのみち差異が少ない上に少数派のマニアックな編成なのでパッと見走らせてもその外見に気づく人は多くないだろう。

実際に連結されていた編成はE37編成→F1編成→K41編成とE38編成→F2編成→K42編成とE39編成→F3編成→K43編成のそれぞれ3編成だ。


~1500番台~(マイクロエース・TOMIX)

▲2021年にTOMIXから製品リニューアルされたリニューアル車の221-1501。

ライトも従来の製品に比べて格段に見た目が向上した逸品。


221形1500番台は1984年に1000番台の定員を1列増加させたマイナーチェンジ車。

TOMIXの200系模型だと現在のポピュラーなタイプである。

200系模型史においては2003年にマイクロエースからリニューアルK47編成とオリジナルF19編成が発売され、それ以降はしばらく製品が無かったためレアな車両でもあった。

その後2008年に25周年記念号のK47編成がマイクロエースから、2013年にTOMIXが200系リニューアル車と30周年記念号をそれぞれ製品化。

一方で2015年にTOMIXから原型の1500番台F編成が製品化され、それからはやや入手が難しい状況にあったが2020年に製品リニューアルしてからは中古相場は比較的安定している模様。

実車においてはF編成と大半のK編成に連結されており、最後まで残ったK47編成もこの先頭車を連結している。

ちなみにTOMIXのファーストカーミュージアム(FM-023)もこの車両がプロトタイプ。

尚1000番台も巻き込んだ余談だが、リニューアル車ではK47編成以外の全ての編成の海側東京寄りの雪切室のルーバーが撤去されているがマイクロエース・TOMIX共々省略されている為1000番台はエラー、1500番台はK47編成のみと言った状態に。

これはおそらくオリジナル200系と側面金型を共有している為こうするしかなかったのであろう。


~2000番台~(TOMIX)

▲TOMIXの2000番台の221-2001、画像は晩年タイプ(98603)だが旧製品とは造形面では大きな変更は無くライトも実車とは異なるツリ目だ。


2000番台は1987年に増備する際に不足する先頭車を補う為に登場した車両で、2両のみの存在。

F58編成とF52編成にそれぞれ連結されていたのだが、後に両者はH編成(F58→H4・F52→H3)に編入された結果H編成のイメージが強い番台でもある。

「H編成=2000番台」と言うのは完全に間違いでは無いが、それ専用車でない事は注記しておく。

余談だがTOMIX98603ベースでH編成をやるならH4編成が無難でオススメだ。

225形編で後述予定だがH3編成には11号車の問題もあるし、H4編成ならモノクラス12連も組めるので色々楽しめるのである。


~200番台~(マイクロエース・TOMIX)

▲TOMIXから発売されたツリ目問題が解消された製品。

インレタにはF5・F8編成の他、F40編成も付録についていると言うスグレモノ。


2000番台の登場から1年後の1988年に中間車から改造によって誕生したのがこの番台、編成によっては91年~92年に改造された編成も存在する。

先述の2000番台との見分け方は基本的に東京寄りの座席表示器の位置がやや東京寄りにずれている所がポイント。

基本的にピンストライプのF編成に組み込まれ、その後201~204はH編成に連結されているがこちらは模型化されること無く現在に至る。

模型化されているのは91年~92年にかけて誕生したピンストライプで帯がオリジナルタイプのF編成(F5・F40・F8)に連結されているタイプである。

221形200番台はマイクロエースから2006年に晩年のF8編成が製品化されて以来製品が無く、希少価値の高い200系製品だったが2020年にTOMIXが1500番台を製品リニューアルの際に同時に製品化した。

その際2000番台で長らく問題であったツリ目が修正されたりエポックメーキングな製品ではあったもののそれ以降は新規製品は無い。

その内TOMIXが200番台H編成を出してくれる事を切に願うばかりだ。


という事で今回は221形の各番台の基礎知識的な解説をさせて頂きました。

今後226形・215形・237形・225形・・・そして222形の順に追って解説して行こうと思いますので宜しくお願いいたします。

それでは、また次回。


~目次~

第二回(226形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/112

第三回(215形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/113

第四回(237形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/114

第五回(249形・248形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/115

第六回(225形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/116

第七回(222形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/117



#東北・上越新幹線40周年記念特集

#今日の我が家の新幹線

#あさこまの雑記

200系とE3系が特に好きな人(K21,47ファン)、フォロバは気まぐれです。
新幹線模型を中心に集めては走らせる、そういったやつです。
この他にSUPERGTやアニメ等の趣味を少々・・・ですね。

https://www.youtube.com/channel/UCjAlDY7xYpk1qexlUQreKZg

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