８年ぶりの上京、それは！・・・その３(最終回)

１０月３１日（月）

☆朝に五反田を出て川崎駅へ。　　先日のウルトラセブン第８話『狙われた街』のタバコ自販機のロケ地【向ヶ丘遊園駅】は、川崎駅からずっと北西でした。　葬儀のシーンロケ地のお寺はパス。　　この日は吸うと人間を一時的に狂わすタバコを自販機に補充した男が、ワーゲンバスで去り、それを張り込みしていたダンとアンヌがタクシーで尾行し、アパートに到着した男を確保しようとするも、逆に部屋に連れ込まれ、あの”モロボシ・ダンとメトロン星人がちゃぶ台を挟んで会話する”という、半世紀以上も語り継がれるシーン。

部屋のシーンはセットですね。　外観や町内はこの川崎市某所で撮影されました。　　以前、”ロケ地は既にマニアが特定してネットに載っている”と書きましたが、向ヶ丘遊園駅のような公的施設ではなく、町内のどこそことか住所までは載っていません。　自分で調べるのがロケ地マニアの責務♪　　白い〇がアパートで、その数年後は某会社の社員寮、そして今は一般の方の家（さすがに公表できないので塗りつぶしました）。

半ズボンにランドセルの頃から何度となく観たシーンで、憧れを抱いていたロケ地を肉眼で観る事ができ、至福の時でした。

「至福の時、私の好きな言葉です♪（誰の真似じゃ）」

☆そして、横浜経由でナントカ線で一路【横須賀】へ！　　横須賀・・・教科書で習った『現在の横須賀市の浦賀沖に黒船が来た』とか、アメリカ海軍基地、歌の世界で言えば、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの≪港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ≫や、山口百恵の≪横須賀ストーリー≫でしか知らない未踏の土地でした。　

横須賀中央駅に降り立ち、タクシーで記念艦・三笠の場所へ。　その隣りの船着場から沖に見える無人島【猿島】へ。　外周は歩いて３０分位？って小さな小島です。　夏は海水浴、バーベキュー、釣り、と人気で、渡船には４０人位乗っていたかな。

　ここは東京湾海防の為に砲台が置かれ、耐火煉瓦造りの弾薬庫が作られました。　砲台は”跡”ですが、弾薬庫は当事のまんま。　昼間でもちょっと中に入るのは恐いかな。今は鉄の柵で入れません。

横須賀とこの島に来たのは観光でなく、セブンのすぐ後に作られた円谷プロの大傑作【怪奇大作戦】第１５話『２４年目の復讐』のロケ地探しです。　　猿島には昭和の時代に展望台が作られ、【仮面ライダー】第８０話では、ゲルショッカー結成式のロケにも使われました。（グーグルマップで猿島を拡大すると、≪ゲルショッカーアジト跡≫というスポット！　グーグル、ＧＪ！（笑））　

塩分の影響もあって現在はコンクリはひび割れたり欠けたり、錆びた鉄筋が見えていたり。　なので立ち入り禁止です。　　そしてロケ地巡りの天敵の一つ≪樹木の生長≫。

『２４年目の復讐』・・・夜の横須賀の海岸近辺で、海中から現れる謎の男がアメリカ兵ばかりを海中に引きずり込み殺害する事件が続発。警察と共にＳＲＩの牧も調査。　途中、牧は猿島に渡るも手がかりは得られず、帰ろうと幾つかある弾薬庫の前を通り過ぎようとするが、虫の知らせか覗いてみると、確かに誰かの存在痕が。　置いてある”木村”なる人物の日記を読むと、２３年前の終戦を知らず、戦い続けている木村二等水兵。　　ほどなく三十八式歩兵銃を手にした木村が帰ってきて牧は説明するが、木村の精神は既に崩壊していた。

・・・こんなシュチュエーションにこれほど適したロケ地があろうか？　広島県にも地図から消された島・毒ガス兵器製造工場の大久野島があるが、猿島と本当に似ている。　　神奈川・東京と、遠くまで来た甲斐がありました。　特に猿島で何ヶ所撮影に使われたか、撮影場所の順番とか、その場所に実際に立つ事でしか解からない事が如実に見えてきます♪　

予定していたミッションを一通りこなし（もう１軒行きたい横浜の施設は休館日）、横須賀中央駅すぐ横の海産物販売＆料理店でマグロ２色丼を食べましたが、実に美味い！！　　　

名残りは尽きないが、新幹線で広島県へと帰りました。　苦痛なのは新幹線の車内の暇時間。　なので今回はポータブルＤＶＤ＆ＢＤプレイヤーを持参し、【るろ剣】【ウルトラセブン・第８話（メトロン）】【怪奇大作戦・第１５話（２４年目～）】【ミステリーゾーン】等を視聴。　　「ロケ地巡りの予習・復習はぬかりなし！　私の好きな言葉です♪」　　　↓画像は何の第何話かは判りますね？

【コレデ、オシマイ】