F8Fベアキャット
ラマンF6Fヘルキャットの後継機として考案されたF8Fベアキャットの設計目標は、日本軍の高性能機「零戦」とそれに続く戦闘機を性能で上回ることであった。小型の航空母艦から運用できる、最上の運動性と良好な低空性能を持ち、高い上昇率を必要とする迎撃任務を主任務として計画された。納入は第二次世界大戦の終了以前に始まったが、ベアキャットはこの戦争ではまったく出番がなく、8,000機程度の発注は平和の訪れとともにほとんどが取り消された。それでもベアキャットは、1,263機というそこそこの数がアメリカ海軍向けに製造され、その多くは後にフランス、タイ、南ベトナムの航空部隊に譲渡された。