ウィリアム・ブーグロー(William Adolphe Bouguereau)1825~1905

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ブーグローは1825年、フランス西部の大西洋に面した港町/ラ・ロシェルに生まれた。
19世紀後半フランス美術界のアカデミズム絵画を代表する画家。
画風はアングルなどの新古典主義の流れを汲む伝統的なもので、
官能的な裸婦像、可憐な子どもの像、憂愁を帯びた若い女性の像などに独特の世界を築く。
甘美で耽美的な彼の画風は当時の人々の好みに合ったと見え、生前には彼の名声は非常に高かった。

しかし、20世紀以降、さまざまな絵画革新運動の勃興とともにブーグローの名は次第に忘れられていった。
再評価されるようになるのは20世紀末のことだ。

ブグローは、良い画家である秘訣は「色と線を同じものとして見ること」とコメントしている。
この絵は色がより良い、線がより良いと言うのはナンセンス、なぜなら色が素晴らしく見えるのは線がそう見せているからで、逆もまたそうである。
色は形の「色価(value)」について語る方法であると述べている。

さて、2~4枚目の作品はいずれも銀行家バルトロー二邸宅の装飾として1885年頃製作されたもの。
天井画として製作された「音楽」、白を背景とした神話画「クビドの懲罰」「武器の返却を懇願するクビド」は、
女神と思しき女性たちとクビドを描いている、おそらくクビドは若い娘の恋心を弄んだために罰を受けているのだろうと解説されています。
最後の画像は、ブーグロー54歳の時の自画像。

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