Balthus (バルテュス)展  2014 東京都美術館

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バルテュス(1908~2001)

美術史家であったポーランド人の父と画家の母のもと、1908年にパリで生まれた。

ルーブル美術館での模写を通して、絵画はほぼ独学だ。

ピカソをして「20世紀最後の巨匠」と言わしめたバルテュス。
(ピカソも1点所蔵していた)

表現主義やシュルレアリスムの全盛期であった当時だったが、
独特な具象絵画の世界を築き上げていった。
 
しっかりした構成と、綿密な描法で、
「この上なく完ぺきな美の象徴」である少女を、生涯にわたり書き続けた。

日本人の妻(節子-画家)そして、篠山紀信が写真集等で、国内でも著名だ。

2014年 4月 東京都美術館で、「バルテュス展」が開催された

さて、作家の平野啓一郎は、
バルテュスのエロティックな少女絵画は、結局のところ退廃的である。「夢見るテレーズ」にせよ「美しい日々」にせよ、
本人がまだ知悉するに至っていない魅力を、
画家であり、大人であり、男である自分は知っているという眼差しの淫靡さは否定しようがない、 と評している

バルテュスの少女をモデルにした衝撃的なその作品群には、賛否両論がある。

前段の金子國義がバルテュスをとても好きだったという事は有名な話で、
実際、金子の初期の作品には、彼の影響が色濃く出た作品が多く見られます。

画家の養子の金子 修さんの思い出話・・・
「金子國義はものすごくバルテュスが好きでした。
来日した時にお会いしたそうなんですが、
その時に『僕も絵を描いています!』って言ったら、『 あ、 そ。』って言われて、その時から嫌いになっていました(笑)」・・・エピソードが紹介されていました。

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